【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
私の言葉に、マックスは「そうか。」と応えると、包帯を巻き終えた足首をそっと撫でてくれた。
「いつか治る。」
マックスがそうつぶやく。
温かなマックスの手。
包帯越しであっても、その温もりが伝わってきた。
じっとこちらを見つめているマックスの瞳に耐えきれず、私はすぐさま視線をそらす。
マックスはとくに気にする様子もなく、机の上に置かれたカルテを手に取り、ペンを走らせた。
“いつか治る。”
その言葉は、足首の痛みにではなく、家族を失った私の心の痛みに対しての言葉のような気がしてしまったのだ。