第33章 使命

左足首に負ってしまった怪我。



そのせいで私はしばらくの間、医務室へと通う事になる。





彼は王都にある大きな病院に勤めていたと言っていた。



彼はとても腕がよく、彼の揉み治療はとても良く効いた。





私は毎日医務室を訪れては、雑談を交えながら治療を受けた。



それは私にとって、とても心地の良い時間だった。





かつての恋人が重なるマックスの姿。





だからこそ…



私は彼に心を許してしまったのだと思う。