【進撃の巨人】 never ending dream R18
第32章 エルヴィン・スミス②
この頃からだろうか。
ふと気が付けば、サラは1日の大半をシャーディス団長と過ごすようになっていた。
地域の学校に通う事もやめ、団長室へ入り浸る毎日。
俺は相変わらず。
サラへの接し方が分からずに戸惑う事ばかりだった。
絵本を読もうとも、膝の上に乗せようとも、サラが笑う事はない。
父親らしい事をしようと、膝の上に乗せたまま髪をブラシで梳かそうとした事もあったのだが、「…自分でするからいい。」と、サラはすぐに俺の膝の上から降りてしまった。
サラにとって、俺は一体どんな存在だったのだろうか。
「エルヴィン分隊長は素敵なお父さんですよ。」
そう笑ってくれたのは、やはり彼女だった。