【進撃の巨人】 never ending dream R18
第32章 エルヴィン・スミス②
家中をくまなく探したが、サラを見付ける事は出来なかった。
一体、どこへ行ってしまったのだろう。
サラは大人しく繊細な子だとサユリは言っていた。
そして、驚くほど勘が良いと。
もしかすると…母親の不自然な死に気付き、その衝撃から行方をくらましたのではないのか。
俺は必死でサラを探したが、年に数回しか会う事の無かった娘の行方など…俺には全く見当がつかなかった。
それもそのはず。
俺は娘であるサラの事を何も知らなかったのだ。
その時だった。
カタンッと何かが床に倒れる音が聞こえた。
俺は音のした方へと導かれるように向かった。
たしかに音が聞こえたのは家の中だった。
ふと、俺はある事を思い出す。
“地下室のある家に住みたいの。”
この家を借りる時、そうサユリは言っていた。