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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第31章 永久に碧く~月の歌~


「サラ、この詩の作者はね、若くして故郷を離れ、遠く放浪の旅に出たの。



その時に詠んだのがこの詩で、最後の、“キミ ヲ オモエドモ ミエズ”という部分は、私達の言葉に直すと、“君を想えども、見えず”という意味になるの。



“君を想えども、見えず”



“君”というのは、月の事を指しているのだと、私はあなたのおばあさんから教わったの。



でもね、サラ。

母さんは思うの。



故郷を離れ、ひとり、舟に揺られながら果てのない旅に出た…

そんな作者にはきっと、想いを寄せる人がいて、月を見上げる事で、きっとその人を思い出していたのではないかって。



もしくは…月そのものを、愛する人と重ね合わせ、見つめていたのではないか…そう、思うの。」





そう話す優しい母の声。



あの頃はまだ理解出来なかった母の言葉。



今は…



痛いほどこの胸に届く。






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