【進撃の巨人】 never ending dream R18
第31章 永久に碧く~月の歌~
いくら行動パターンの読めない奇行種とはいえども、1体であればミケと2人で仕留める事は十分可能だ。
ミケが巨人の背後から脚を斬り裂き、動きを封じる。
その隙に、私が巨人のうなじを斬り落とした。
気がかりは他の兵士達。
突如現れた奇行種に、昨日の恐怖が再び甦っただろう。
早くこの場を離れ、陣形中央に戻らなければ…。
私は蒸発していく巨人の身体を見つめながら、恐怖におののく兵士達の顔を思い出していた。
「サラ、早く戻るぞ。」
ミケがそう言いながら馬へと跨がる。
シガンシナ区まではあと百数十キロ。
まだまだ油断は出来なかった。
一刻も早く陣形中央に戻り、部隊を守らなければならない。
しかし…
そんな私達の前に、新たな巨人が姿を現したのだった。