【進撃の巨人】 never ending dream R18
第31章 永久に碧く~月の歌~
モーゼスに続くかのように、黙り込んでいた兵士達が口を開く。
「…故郷へ帰ろう。」
「帰りたい。」
「こんな所で死にたくない。」
涙をこらえる女性兵士。
その横では男性兵士が「死んでたまるか!!」と、自らを鼓舞するかのように叫び声を上げた。
次々と立ち上がる兵士達。
恐怖に打ち勝とうとするその姿。
私の目にはとても勇ましく見えた。
「時間が無い。出発だ。」
ミケが私の肩を叩く。
窓から差し込む朝日。
立ち上がる兵士達。
この光景を、私は生涯忘れる事は無いと思う。