• テキストサイズ

【進撃の巨人】 never ending dream R18

第31章 永久に碧く~月の歌~


黙り込んだままの兵士達。



刻々と時間だけが過ぎていく。



東の空には太陽が顔を出す。



どうか覚悟を決めてほしい。



そう願い、私は強く瞳を閉じた。





その時だった。



重い沈黙を破るように、モーゼスが口を開いた。





「”ちびまゆげ“のくせに…。」





その突拍子も無い言葉に、私は驚き瞳を大きく見開いた。



“ちびまゆげ”



そう呼ばれるのは何年振りだろう。





モーゼスはゆっくりと立ち上がり、窓から差し込む朝日に目を細めながら髪をかきあげた。





「俺達の故郷へ帰ろう。

…全員で。」





モーゼスはそう言うと、私の頭をクシャクシャと撫でる。



幼い頃から調査兵団本部で生活を共にしてきたモーゼス。



そう、私にとってここにいる兵士達は皆、仲間であり家族なのだ。





/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp