【進撃の巨人】 never ending dream R18
第31章 永久に碧く~月の歌~
生き残った数十名の兵士達。
私の言葉に賛同する者はいない。
皆うつむき、女性兵士は肩を振るわせていた。
しかし、私達は個を捨て、公に心臓を捧げた兵士だ。
これが私達の選んだ仕事だ。
団長である父がいなくなってしまった今、私が部隊を守らなければ。
いや…
私にとってはもう、守るべきものはこの部隊しかなかったのだ。
「皆がここに留まりたいと言うのなら私は止めない。
ただ…私にとって、ここにいる皆は大切な仲間であり家族だ。
どうか…これだけは忘れないでほしい。
私達の命は、大切な仲間の犠牲のもとに生かされた命だ。
命を…大切に使ってください。」
これが…今の私に出来る精一杯の事。
弟を失った私が今、伝えられる精一杯の事だった。