• テキストサイズ

【進撃の巨人】 never ending dream R18

第31章 永久に碧く~月の歌~


「全員で帰ります。」



酷くうなだれるモーゼスへ向け、私はそう言い放った。



驚いた表情を浮かべ、こちらを見る兵士達。



自分でも驚いた。



意外にも頭は冷静だった。



今ここに生きている兵士達を連れ、帰還する。



それが…残された私に唯一出来る事だろう。





「…サラ?」



そう優しく肩を抱くナナバの腕を振り解き、私は続ける。





「時間がありません。

直ちに陣形を立て直し、ここを発ちます。

まずは通常の長距離索敵陣形を展開しますが、もし昨日同様、奇行種が複数現れた場合…。

その場合は黒の信煙弾を発射して下さい。
私とミケが指揮班を離脱し、援護に向かいます。

そして陣形を閉じ、その場から最も近い補給所を目指して下さい。

その間の指揮は…

モーゼス分隊長。

あなが執って下さいますか?」





他の兵士達同様、モーゼスは驚いた表情を浮かべていた。





/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp