【進撃の巨人】 never ending dream R18
第31章 永久に碧く~月の歌~
「…サラ!!サラ!!」
名前を呼ばれ、私は目を覚ます。
開け放たれた扉。
慌てた様子の数名の兵士達。
「サラ!!起きて!!」
私の肩を掴み、そう揺り起こすのはナナバだった。
窓の外はすでに暗く、兵士達が持つ手持ちランプの明かりを見て、数時間眠ってしまっていた事に気が付く。
しかし…
どうしても起き上がる事は出来なかった。
父がいなくなった世界。
その世界に希望を見出す事など、もはや不可能。
…現実の世界に引き戻されてしまった。
そう思い、私は再び目を閉じた。
しかし、そんな私にナナバは言った。
「サラ…
弟がいなくなった。」