【進撃の巨人】 never ending dream R18
第31章 永久に碧く~月の歌~
ドシンッと大きな音を立て、弟は巨人の腕に握られたまま地面へと放り投げられた。
意識を失っているのか…それとも息絶えてしまったのか、全く動く気配がない。
父はそのまま巨人の背後に回り込み、うなじへと狙いを定める。
腕を切り落とされた巨人は苦しみもがき、父を振り落とそうと暴れまわっていた。
「サラ!!
立体機動装置を拾え!!
早くしろ!!」
ミケはそう叫ぶと、地面に横たわる弟のもとへと駆け寄る。
熱く白い蒸気に包まれた弟。
どうか生きていてと、私は地面に転がる立体機動装置に手を伸ばした。
その時だった。