【進撃の巨人】 never ending dream R18
第30章 永久に碧く~想い~
兵舎へ戻った私は部屋には行かず、薄暗い食堂でひとり、エリクの事を考えていた。
“嘘くらいつけよっ!!”
そう叫んだエリクを残し、私は「ごめんなさい。」と部屋を出た。
そんな私に、エリクも言葉をかける事はなかった。
お互い…次に口を開けば“別れの言葉”だと分かっていたのだと思う。
先が見えない、希望が持てない…そんな“兵士”とのまやかしの恋。
終わらせてあげなければ…。
私は冷たいテーブルに顔を伏せる。
その瞬間、瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちた。
愛しいエリク。
もう二度とエリクには会わない。
それが…“兵士”である私が出した、この恋の答えだった。