【進撃の巨人】 never ending dream R18
第30章 永久に碧く~想い~
「ごめんなさい。
あなたに嘘はつけない。」
エリクの心に真摯に向き合う事。
それが愛しいエリクのために私が出来る精一杯だった。
エリクには…エリクにだけは嘘をつきたくない。
初陣の日の朝、私と交わした約束がアンを嘘つきにしてしまったように、エリクとは果す事の出来ない約束を交わしたくはなかった。
「嘘くらいつけよっ!!」
壁を強く叩きつけ、エリクはそう叫んだ。
「…ごめんなさい。」
私はただ謝る事しか出来ない。
“兵士”である私と恋に落ちてしまった…そんなエリクの心は、すでに限界をむかえていたのかもしれない。