【進撃の巨人】 never ending dream R18
第30章 永久に碧く~想い~
「サラ…。」
そう名前を呼ばれ、私は目を覚ます。
窓から月明かりが差し込むベッドの上。
私はエリクに抱かれ、そのまま眠ってしまっていたようだった。
そっと寝返りをうつと、隣には優しく微笑むエリクの姿があった。
そんなエリクを見て、私は思わず笑みをこぼす。
愛する恋人が側にいる。
何て素敵な事なのだろうと、私はエリクの胸へと抱き付いた。
その瞬間、エリクは私の頬に触れ、そこにあった一筋の涙をそっと拭い取ってくれた。
「また、泣いていたのか?」
「分からない…。
時々、気が付くと涙が出てるの。」
時おり、理由もなく頬を伝い流れる一筋の涙。
こうして眠りから覚めた瞬間に流れる時もあれば、心では折り合いがついているはずの事に流れ落ちる時もある。
「心じゃなく、魂が泣いているんだよ。」
そう言いながら、エリクは私の身体をきつくきつく抱き締めてくれた。