【進撃の巨人】 never ending dream R18
第30章 永久に碧く~想い~
キスをする少し手前の苦しさが好きだ。
互いの唇を見つめ合い、そっと瞳を閉じる。
その瞬間、ほんの少しの息苦しさに、胸の奥が震えるような感覚に襲われる。
そんなキスを教えてくれたのは、愛しいエリクだった。
あれ以来、私は頻繁にエリクのもとを訪れるようになっていた。
父から手紙を託された日はもちろんだったが、非番の日には決まってエリクのもとへと馬を走らせていた。
2人で作ったスープを食べ、紅茶を飲みながら他愛もない会話で笑い合う。
どちらからともなく、唇を重ね…そのままベッドへ潜り込み、何度も何度も愛し合った。
こんな日々がいつまでも続けばいいのにと…私は愛するエリクの腕の中で、そう願っていた。