• テキストサイズ

【進撃の巨人】 never ending dream R18

第29章 永久に碧く~運命の人~●


翌日、調査兵団本部へと戻った私は、すぐさま父のいる団長室へ向かった。



エリクに手紙を渡した事。



そして…昨晩は父から教えられていたウォール・シーナ内の宿で過ごした事を報告する。



本当は朝までエリクとともに過ごしていたのに…。





父は「ご苦労だった。」と言うだけで、特に詳細を求める事はなかった。



しかし、父は全てを見透かしているような…そんな目をしていた。





団長室を後にすると、訓練中であるはずのミケが廊下にいた。



「最近…外泊が多いが、どこへ行っているんだ?」



そう尋ねるミケは、どこか不満げだった。



「君には関係ないよ。」と言う私の首筋へ、ミケは鼻を近付ける。





「誰の匂いだ?」



「…紅茶の匂いだよ。

紅茶が好きなんだ。」





私は急いでいるふりをし、その場を離れる。



エリクとの関係を誰にも知られたくなかった。



それは、兵士として生きる私のプライドだったのだと思う。





17歳の冬。



私の短い“秘密の恋”が始まった。





/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp