【進撃の巨人】 never ending dream R18
第29章 永久に碧く~運命の人~●
「いえ、今からでも帰れます!!
セリカは調査兵団の馬です!!
長距離には慣れてます!!」
慌てふためく私に、男は笑いながらスプーンを差し出す。
「食事くらいしていったらどうだ?
たいしたものはないが、身体は温まる。」
テーブルの上に置かれた2人分の食事。
普段調査兵団の食堂以外で食事をする事がなかった私にとって、こうして温かな部屋で温かな料理を食べれる事は新鮮で、やはりどこかくすぐったさを感じるものだった。
私は男からスプーンを受け取り、「…ありがとうございます。」と、うつむく。
この時も、私の顔は真っ赤だったに違いない。
「料理はあまり得意じゃないんだ。」
「いえ…美味しいです。」
「それは良かったよ。」
男性と2人きりで食事をする…そんな事は生まれて初めてだった。