• テキストサイズ

【進撃の巨人】 never ending dream R18

第29章 永久に碧く~運命の人~●


食器のぶつかり合う音。



温かいスープの香り。





目を覚ましたのは男の部屋だった。





身体には毛布がかけられ、薪ストーブの前に置かれた古いソファーに寝かされていた。



倒れた私を、男はここまで運んでくれたのだろう。



男は台所でパンを切っているようだった。





「あの…。」



そう声をかけると、男は振り向き、何も言わずにフフッと柔らかな表情で微笑んだ。



その表情は、まるで父親が我が子を優しく包み込むような…そんな穏やかな表情だった。





「あの…助けて下さってありがとうございました。」



面識があるとはいえ、見ず知らずの男に寝顔を見られてしまった。



私にとってはそれがとても恥ずかしく、早くこの場から逃げ出したいという気持ちでいっぱいだった。





男は切ったパンを食器にのせ、ソファーの前のテーブルへと運ぶ。



テーブルに置かれたパンはなぜか2人分。



私は目の前に置かれたパンを不思議に思い、男の顔を見つめた。





/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp