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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第29章 永久に碧く~運命の人~●


1週間後、私は風邪をひいた。



秋が終わり、冷たい北風が吹き始める頃、私は毎年決まって風邪をひく。



この日は訓練を早々に切り上げ、兵舎の部屋で休もうと本部の廊下を歩いていた。





しかし、私は団長室の前で再び父に呼び止められてしまった。



用件は先日訪れたウォール・シーナ内に住む鍛冶職人のもとへ、手紙を届けてほしいというものだった。



時計を見ると時刻は既に午後2時を回っている。



行って帰って来るだけで、夜中になってしまうだろう。



熱のせいか、身体を倦怠感が襲う。



出来れば今すぐにでも部屋のベッドで横になりたい…。





しかし、団長である父の指示に背くわけにはいかなかった。





「馬車を用意してある。」



「いえ、馬で行きます。

馬の方が速いですから。」





私は父から手紙を受け取り、ウォール・シーナに住む鍛冶職人のもとへと向かった。





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