【進撃の巨人】 never ending dream R18
第1章 寒い夜
「紅茶の味がする。」
ふふっと微笑むサラは、年齢よりも随分と幼く見えた。
「紅茶は苦手なんだろう?」
サラの瞳がまた潤む。
「“悪くない”よ。」
リヴァイはテーブルのティーカップに手を伸ばす。
わずかに残る紅茶を口に含み、サラの唇を割り、流し込んだ。
「んぅっ…。」
突然の事に驚き、飲み込む事が出来ない紅茶は、サラの唇、顎を伝って首筋から胸の谷間へと流れていった。
リヴァイは、紅茶で濡れたサラの首筋に口づける。
徐々にその唇は、下へと下がってきた。
そして、リヴァイの手がサラの左胸に触れた時だった。
「リヴァイ…今日はダメだ。」
リヴァイの手を、サラは優しく拒んだ。
「あぁ…、悪かった。」
こんな事をするために、ここへ来たわけじゃない。
いや…、サラに触れたいという気持ちがあったのも事実だ。
サラは名残惜しそうに、ゆっくりとリヴァイから離れていく。
サラ…。
お前を守りたいのに、壊してしまいたいとも思う。
矛盾している様だが、どちらも俺の感情だ。
どうしてお前を見ているだけで、こんなにも心が乱される?
名前を口にするだけで、胸が高鳴る…。
この感情を、何と呼ぶんだ?
リヴァイは、また机へと戻っていくサラの背中を見つめた。