• テキストサイズ

【進撃の巨人】 never ending dream R18

第28章 永久に碧く~初陣~


「団長!!」



そう駆け寄る私の顔を、父が見る事は無かった。



「…5分後にはここを発つ。
壁外調査を続ける。」



そう言い残し、父は建物の下へと降りていった。






なぜ、父は仲間を見捨てる事が出来るのだろうか。



どうして、救う事が出来るかもしれない命を切り捨てられるのだろうか。



いくら考えても…あの頃の私には、答えを出す事など出来なかった。





私は建物の屋上から飛び降りると、マントのフードを深く被り、馬へと股がった。





私1人でも、助けに行く。



私は…絶対に仲間を切り捨てたりなどしない。



アンを…死なせたりはしない。





そう思い、馬を走らせようとした…その時だった。





「お前は何してるんだっ!!」





突然腕を引っ張られ、バランスを崩した私は馬の背から転げ落ちた。



硬い地面へと叩き付けられ、痺れるような痛みが身体を襲う。



ゆっくりと起き上がった私の頬に、再び激痛が走った。



それはまるで訓練兵時代、キースに突然殴られた時と同じような頬の痛み。



顔を上げると、そこには1人の男性兵士が立っていた。





/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp