• テキストサイズ

【進撃の巨人】 never ending dream R18

第28章 永久に碧く~初陣~


「団長!!
五列ニの兵士がまだ到着しておりません!!

援護に向かいましょう!!」





そう詰め寄る私を無視するかのように、父は陣形図をジャケットの内ポケットへしまうと、そのまま補給所の外へと出て行ってしまった。



援護に兵を向かわせる様子もなく、父は見張りの兵士がいる建物の屋上へと登っていく。



「…団長!!」



困惑する私の肩を、1人の分隊長がそっと叩いた。



「援護には向かわない。

時間が無いんだ。先を急ぐぞ。」





呆然と立ち尽くす私の横を、分隊長達は通り過ぎていく。





“援護には向かわない。”



すなわちそれは、仲間を置き去りにするという事。



アンを…置き去りにするという事。





私は補給所から飛び出し、再び父の元へと向かった。





どうしても納得がいかなかった。



今こうしている間にも、アンは巨人と戦い、私達の助けを待っているかもしれない。



父の考案した長距離索敵陣形は、今まで大勢の仲間の命を救ってきた。



そんな父が、仲間を見捨てるはずなどない。



そう…思ったのだ。





/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp