【進撃の巨人】 never ending dream R18
第28章 永久に碧く~初陣~
「くそっ!!やめろ!!」
うなじへと斬り込もうと振りかぶった班長の身体が、巨人の大きな手によって握りつぶされた。
「班長!!」
ジタバタと腕を動かしながらもがき続ける巨人に近付く事が出来ず、私は剣を抜いたまま、ただ呆然とするばかりだった。
パキパキと骨の砕かれる音。
巨人の手の中から流れ落ちる血液は驚くほど赤く、人間がただの肉片へと変わっていく瞬間に、自分の意思では制御出来ぬほど、私の身体は震えた。
削ぎ落とした足の腱が再生されていく。
このままでは班長ばかりか、他の班員達の命も危ない。
経験豊富なはずの班員達も、班長を失った絶望感からか、ただがむしゃらに巨人の脚を斬りつける事しか出来ず、うなじを削ぎ落とせずにいる。
「サラ!!」
震える私の腕を、ミケの手が強く握り締めた。
「サラ…、俺が巨人の動きを封じる。
お前はその隙にうなじを狙え。」