• テキストサイズ

【進撃の巨人】 never ending dream R18

第27章 永久に碧く~願い~


強く握り締めたせいか、父に渡された始末書は手の中でボロボロになっていた。



部屋へ戻ろうと、私は女子棟へ向かい歩き出す。





この胸を締め付ける苦しさは…上官からの待機命令を破った“罰”なのだろうか。





愛する弟がこの手を離れていく。



私の胸を、激しい空虚感が襲った。





“俺は…姉さんがうらやましかったんだ。”





先ほどの弟の言葉が、心に重くのしかかる。





泣き虫な弟。



おしゃべりが大好きで、いつも輪の中心にいた弟。



父の膝の上は、いつも弟の場所だった。



クレアの愛情も、可愛い弟へと一心に注がれていたはずだ。





いつも笑顔で、友達も多く、誰からも愛されていた弟。





私も…



そんな弟がいつもうらやましかった。





/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp