【進撃の巨人】 never ending dream R18
第27章 永久に碧く~願い~
「モーゼス!!」
「よぉ、ちびまゆげ。」
3年振りに会ったモーゼスは、「お前、大きくなったな。」と、笑いながら頭をクシャクシャと撫でてくれた。
「やめてください…。
私はもう子供じゃないんです。」
恥ずかしそうにうつむく私の顔をのぞき見ながら、「お前に敬語を使われる日がくるなんてな。」と、再びモーゼスは笑った。
今までの私達の関係は、ただの“友達”だった。
しかし、私がこうして調査兵団に入団した今、その関係は“上官と部下”になってしまった。
クシャクシャと頭を撫で続けるモーゼスの手から逃れた私は、真剣な眼差しで敬礼をする。
そんな私を見て、モーゼスも自身の拳を胸に強く当てた。
「調査兵団第2分隊所属、サラ・スミス。
よろしくお願い致します。」
少し上ずったような私の声に、モーゼスは「あぁ。」と、柔らかな笑顔を返してくれた。