【進撃の巨人】 never ending dream R18
第26章 永久に碧く~守りたい~●
「3年経てば、お前も酒が飲めるようになるだろ?
その時は俺が連れて行ってやる。
それまで我慢しろ。」
「3年経ったら…私達はもうここにはいないよ。
みんな、離れ離れだ。」
訓練場での生活も1年を過ぎれば、兵士達の意識は自ずと卒業後の所属兵科へと向けられる。
訓練成績上位10名だけが許される憲兵団。
それ以外の者は駐屯兵団か調査兵団。
1年目の中間成績では何とか6位に食い込む事が出来た私は、キースとの約束通り、訓練兵団に残る事を許された。
このまま2年、訓練を重ね、絶対に調査兵団に入る。
私の頭にはそれしかなかったが、中間成績1位であるミケは、きっと憲兵団に進むに違いないと、私は勝手に思っていたのだ。
「私とハンジは調査兵団。
ロイは故郷の駐屯兵団になると言っていた。
ミケ…君は憲兵団にするんでしょ?」
「いいや、俺も調査兵団だ。」
「どうして?」
「お前がもし憲兵団に入ると言うのなら、俺も憲兵団を志願しよう。
しかし、お前が調査兵団に入ると言うのならば、俺も調査兵団を志願するまでだ。」
「何それ?…変なの。」
「あぁ、“変”でかまわない。」