【進撃の巨人】 never ending dream R18
第26章 永久に碧く~守りたい~●
訓練兵団に入団し、1ヶ月が過ぎた頃、私のもとへ1通の手紙が届いた。
差出人は“モーゼス・ブラウン”。
調査兵団にいる私の唯一の“友達”からだった。
初めて受け取るモーゼスからの手紙に、私の心は嬉しさでときめいた。
「誰からだい?」と、興味津々なハンジをよそに、私は急いで手紙の封を開ける。
その手紙に綴られていたのは、調査兵団内の他愛のない話に加え、立体機動のちょっとしたコツや、モーゼスの訓練兵時代の失敗談であった。
そして、手紙の最後には“頑張れよ”の文字。
その言葉に、私はどれだけ励まされた事だろう。
私もすぐさま、モーゼスに返事を書いた。
毎日の訓練の話。
剣術が大好きだという話。
馬の世話の話から、立体機動の訓練では何度も嘔吐してしまったという話。
そして…初めて“仲間”が出来たという話。
こうしてモーゼスと私は、1ヶ月に1度、お互いの近況をまじえた手紙のやり取りをするようになった。