【進撃の巨人】 never ending dream R18
第25章 永久に碧く~交差~
次の日、訓練兵団から主犯格の男子兵士の姿が無くなっていた。
一体、キースは彼に何をしたのだろう。
私に暴行を加えた他の男子兵士数名も、自主退団を選んだそうだ。
私はというと、医務室へ運ばれた日の明け方から原因不明の高熱におかされ、数日間ベッドから起き上がる事さえ出来ずにいた。
「…嫌だ。
調査兵になるまでは帰らない…。」
そう、ベッドの上でうわ言を繰り返す私の姿を見て、キースの考えも変わったのだろう。
“成績上位10番以内に入らなければ退団”
それを条件に、私は訓練兵団に残る事を許された。
調査兵になるためなら、何だってしてやる。
そう、強く思った。
しかし…
私は“ある事”に悩まされ続けることとなる。
瞼の腫れが治まるににつれ、気付いた“ある事”。
私の右目は徐々に視野が欠けはじめ、訓練兵団を卒業する頃には、その視力のほとんどを失った。