【進撃の巨人】 never ending dream R18
第25章 永久に碧く~交差~
ミケは誰もいなくなった食堂の椅子に、私を寝かせてくれた。
ひどく泣きじゃくる私へ、「顔を見せろ?」とミケは言う。
しかし、私は「嫌だ。」と、首を横に振り続けた。
「顔を殴られたんだろ?」
「これくらい大丈夫だ。」
「大丈夫じゃないだろ?」
そんな会話を繰り返している間にも、私の右目は激しく痛み、瞼は腫れ上がり、変色していく。
しかし、この事を大事にはしたくなかった。
もしキースの耳にでも入れば、私はきっと父の元へと帰されるに違いない。
私は…強くなると決めたんだ。
強くなって…調査兵団に入り、父と共に戦うんだ。
そう思い、きつく唇を噛みしめた。
「お前は…泣き虫のくせに頑固だな。」
呆れたようにミケがそうつぶやく。
「…泣き虫じゃない。
泣き虫なんかじゃ…。」
ため息をつくミケの横で、私はただ泣き続けた。