• テキストサイズ

【進撃の巨人】 never ending dream R18

第25章 永久に碧く~交差~


ミケは誰もいなくなった食堂の椅子に、私を寝かせてくれた。



ひどく泣きじゃくる私へ、「顔を見せろ?」とミケは言う。



しかし、私は「嫌だ。」と、首を横に振り続けた。





「顔を殴られたんだろ?」



「これくらい大丈夫だ。」



「大丈夫じゃないだろ?」




そんな会話を繰り返している間にも、私の右目は激しく痛み、瞼は腫れ上がり、変色していく。



しかし、この事を大事にはしたくなかった。



もしキースの耳にでも入れば、私はきっと父の元へと帰されるに違いない。





私は…強くなると決めたんだ。



強くなって…調査兵団に入り、父と共に戦うんだ。





そう思い、きつく唇を噛みしめた。





「お前は…泣き虫のくせに頑固だな。」



呆れたようにミケがそうつぶやく。





「…泣き虫じゃない。
泣き虫なんかじゃ…。」





ため息をつくミケの横で、私はただ泣き続けた。




/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp