【進撃の巨人】 never ending dream R18
第25章 永久に碧く~交差~
指示を出すだけであった主犯格の男子兵士が、動かなくなった私へと近付いてきた。
「奴隷の女を服従させるには、裸にして穴にブチ込んでやりゃあいいんだよ。」
そうヘラヘラと笑いながら、私のブーツへと手をかける。
汚らしい手。
嫌悪感を通り越し、殺意さえ感じた。
その瞬間、私は力を振り絞り男子兵士の顔を蹴り飛ばした。
不意を付かれた男子兵士の唇は切れ、紅い血がにじみ出る。
「てめぇ、調子にのるんじゃねぇ!!」
殺気立ったその声に、私の身体からは冷たい汗が流れた。
男子兵士が私の顔を覗き見る。
ヒクヒクと頬を痙攣させるほどの怒りに満ちた表情。
何て…人間は愚かなのだろう。
そう思った瞬間、彼は私の顔を目掛け、拳を大きく振りかぶった。
「っきゃあああ!!」
私の悲鳴に驚いたのか、身体を押さえつけていた男子兵士達が一斉に離れていく。
「…まずいんじゃねぇの?」
「やり過ぎだろ?」
口々に言う男子兵士達の声と共に、「うるせぇな!!」と、叫ぶ声が聞こえた。
私はあまりの激痛に顔を押さえ、テーブルの上でもがき苦しむ。
大きく振りかぶられた彼の拳は、頬ではなく、右の眼球を強く殴打したのだった。