【進撃の巨人】 never ending dream R18
第25章 永久に碧く~交差~
「服を脱がせろ。」
私は部屋の中央に置かれたテーブルの上に仰向けで寝かされた。
両手を押さえ付けられ、抵抗する事も出来ない。
ジタバタと脚を動かす私に、1人の男子兵士が覆い被さる。
その兵士は私の顔を見るなり、一瞬たじろぐような表情を浮かべたが、「大人しくしろよ。」と言いながら私の頬を殴りつけた。
その瞬間、私はこの男子兵士達の間にもヒエラルキーが存在している事に気が付いた。
先ほどから全く手を下さず、指示を与えるだけの男子兵士。
その男子兵士の指示を受け、実行する男子兵士達。
力の強い者が、弱い者を叩く。
弱い者が、更に弱い者を叩く。
人間は、何て愚かな動物なのだろう。
自分が少しでも優位でいたいがために、無意味な暴力を繰り返す。
何て、くだらないのだろう。
私が思っていたよりも、この世界は腐っているんだ。
そんな事を思い、そっと瞳を閉じたその時だった。