【進撃の巨人】 never ending dream R18
第25章 永久に碧く~交差~
「おい、部屋に連れて行こうぜ。」
そう言うと、男子兵士達は私の髪の毛を強く引っ張り、引きずるようにして兵舎へと向かう。
「おい、こんなガキ相手じゃ勃たねぇよ。」
「女なんて穴さえ開いてりゃあ、どれも同じだろ?」
「お前ら知らねぇのか?
東洋人の女は締まりが良いらしいぜ。」
男子兵士達の会話に、これから自分が何をされようとしているのかを知り、身体が震えた。
「助けて。」と、叫ぼうとするが、腹の痛みからか上手く言葉にならない。
食堂の外から男子兵舎までの間、数名の兵士とすれ違ったが、誰も私を助けようとはしてくれなかった。
皆、自分じゃなくて良かったと言わんばかりの表情を浮かべ、うつむいている。
それは兵舎の部屋に居合わせた数名の兵士達も同じで、髪の毛を掴まれた私と、それを取り囲む男子兵士達が部屋に入るなり、彼等は一斉に目を背け、何事も無かったかのようにベッドへと潜り込んだ。
どうやら、同期の兵士達の間にも、ヒエラルキーが存在していたようだ。