第25章 永久に碧く～交差～

男子兵士の腕が私の肩を後ろから強く掴んだ。



「汚い手で触るなよ！！

お前に父さんの何が分かるんだ！！」



男子兵士の手を払いのけ、私はそう叫ぶ。





しかし、男子兵士が一瞬ひるんだような表情を浮かべたのも束の間、私の身体は別の男子兵士によって後ろから強く蹴り飛ばされてしまった。



地面に膝を打ち付けながら、私は倒れる。



次の瞬間、ひるんだような表情を浮かべていた男子兵士は、倒れた私の腹を蹴り上げた。





「奴隷のくせに生意気なんだよ。」



その男子兵士は、ぐったりとした私の髪の毛を鷲掴みにし、無理矢理立ち上がらせた。



フラつく私の腹を、男子兵士達が代わる代わる殴っていく。



「あまり強く殴るんじゃねぇぞ。」



そう薄ら笑いを浮かべる兵士達。



まるで、もてあそぶかのようなその行為に、私は徐々に恐怖を覚えた。





男子兵士達の拳が腹へと入る度、呼吸は止まり、痛みとともに激しい吐き気が襲ってくる。



きっと、このまま気を失ってしまった方が楽なのだろう。



しかし、私を取り囲んでいる男子兵士達はそれを許さなかった。



痛みに耐え、苦痛にもがく私の顔を見たかったのだろう。