【進撃の巨人】 never ending dream R18
第25章 永久に碧く~交差~
訓練兵団での生活も、一週間を過ぎれば大体の事が分かってくる。
それは毎日の訓練の事…ではなく、兵団内の人間関係といったところだ。
人間というのは、群れを作るのが好きな動物らしい。
自然と似た者同士が集まり合い、私的なグループがいくつも生まれる。
今まで自由気ままに生きてきた私が、周りの兵士達に上手く溶け込む事が出来るはずなどなかった。
どこのグループにも属さない私の唯一の話し相手は、ハンジと時々食堂で顔を合わせるロイとミケぐらいなものだ。
そんな中、私は“あるグループ”から目を付けられることとなる。
くだらないと思い、無視し続ける私の姿が、彼等の感情を逆撫でしてしまったのだろう。
入団から2週間が経とうとしていたある日、事件は起きた。