【進撃の巨人】 never ending dream R18
第25章 永久に碧く~交差~
「おいでよ、サラ!!」
食堂の入り口に立つ私へ、思い出したようにハンジがそう呼び掛ける。
楽しそうにおしゃべりを続ける3人へ近付くと、ハンジは「紹介するよ。」と言いながら、私の肩を後ろから掴んだ。
「こっちが、ロイ・グレーナー。
こっちが、ミケ・ザカリアス。
2人とも同郷の友人だ。」
ハンジの紹介を受け、「よろしく。」と、穏やかに微笑むロイに対し、ミケは私と目が合った途端、すぐさま視線をそらした。
「この子の事は、もう知ってるよね。
サラ・スミス。
昼間、シャーディス教官に殴られて気絶した子。」
そう笑いながら話すハンジに、ロイは「無神経だぞ。」と、眉をひそめる。
「ハンジの言う事なんか気にするなよ。
それより…具合いはどう?」
優しく尋ねるロイに、私は「もう、大丈夫。」と、精一杯の笑顔を返した。