【進撃の巨人】 never ending dream R18
第25章 永久に碧く~交差~
次の瞬間、激しく頬を打ち付ける痛みと共に、私の身体は地面へと倒れ込んだ。
意識が徐々に薄れていく。
ふと、見上げた私の目には、大きく腕を振りかぶったキースの姿が見えた。
キースに…殴られた。
そう、理解した時には、私の意識はほとんど途切れかけていた。
あんなにも優しかったキース。
私を抱き締めてくれたキース。
膝の上へと座らせてくれたキース。
甘いチョコレートをくれたキース。
そんなキースとの関係も、ここでは教官とただの訓練兵。
そっと目を閉じる私に、「この…親不孝者が。」と、キースは吐き捨てるように言った。