【進撃の巨人】 never ending dream R18
第24章 エルヴィン・スミス①
サユリの身体を強く強く抱き締める俺を、まるで泣きじゃくる子供をなだめるかのように、サユリは優しく受け止めてくれた。
思っていたよりも華奢なサユリの身体。
力を込めると折れてしまうのではないかと、初めて女性を抱き締めた俺は驚く。
しかし、それと同時に、言葉では言い表せぬほどの愛しさが、心に…身体に溢れていた。
このまま時間が止まってしまえばいいのに。
そんな事を…本気で思った。
「私は…今、とても幸せです。」
「あぁ…、俺もだ。」
「でしたら…それでいいのではないでしょうか?」
「どういう意味だ?」
「あなたは…私を幸せにする事が出来ないとおっしゃいましたが、私は今とても幸せです。
あなたに想われ、あなたに愛され、あなたに触れられ、とても幸せです。
だから…それでいいのではないですか?
私達が結ばれない理由など、無いでのはないでしょうか。
例えあなたが、兵士であったとしても…。」