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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第24章 エルヴィン・スミス①


彼女の話は、幼い頃から壁外の物や文化に興味を持ってはいけないとすり込まれてきた俺にとって、夢の中の話のように聞こえた。





しかし、彼女は自分の両親…すなわち、自分よりも前の世代から、確かに故郷の言葉や文化を受け継いでいる。



おそらく、彼女の両親も同じように、自分よりも前の世代から受け継いだのだろう。





ふと、俺の頭には、子供の頃、父に聞かされたあの仮説が浮かんでいた。





“今から数十年前、この壁に逃げ込んだ当時の人類は、王によって統治しやすいように、記憶を改ざんされた。”





彼女の話が本当ならば、この父の仮説には大きな矛盾が生じる。



なぜ彼女の一族には、壁外で暮らしていた時代の記憶が残されていたのだろうか。



彼女の一族は何らかの理由により、記憶を改ざんする事が出来なかったのだろうか。



そうなれば、迫害を受けたという話にも納得がいく。





もしかすると、彼女の話の中に、父の仮説を証明する糸口が隠されているのではないか。



気が付くと俺は、彼女の話に夢中になっていた。




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