第24章 エルヴィン・スミス①

ガビサンゲツ　ハンリン　ノ　アキ

カゲ　ハ　ヘイキョウ　コウスイ　ニ　イッテ　ナガル

ヨル　セイケイ　ヲ　ハッシテ　サンキョウ　ニ　ムコウ

キミ　ヲ　オモエドモ　ミエズ　ユシュウ　ニ　クダル





「私の先祖が暮らしていたのは、“ニホン”と呼ばれる東洋の小さな島国だったそうです。



東洋には“ニホン”以外にも国があり、たくさんの人々が暮らしていたと…幼い頃に母が教えてくれました。



この詩の中にある“ガビサン”“ヘイキョウ”“セイケイ”“サンキョウ”“ユシュウ”は、全て東洋の地名です。



“秋の夜、ガビサンには片割れ月がかかり、月影はヘイキョウの水に映り込み、流れていく。

夜、舟でセイケイを出発し、サンキョウに向かう。

途中、月を見たいと思いつつも見えぬまま、舟はユシュウへと下っていった。”



そんな詩です。」