【進撃の巨人】 never ending dream R18
第23章 咽び泣く~決意~●
「エレン!!いい加減起きろ!!」
耳をつんざく怒声に驚き、エレンは床から飛び起きた。
「サラさん…!?」
ズキズキ痛む頭を押さえ、エレンは辺りを見渡す。
しかし、そこにサラの姿は無く、ベッドからずり落ちた毛布が床に転がっているだけだった。
「…夢?」
そうつぶやき、首を傾げるエレンの頭に、再び激痛が走る。
慌てて後ろを振り返るエレンの目に飛び込んできたのは、鬼の形相をしたリヴァイ班のオルオだった。
「おい、ガキ!!
さっさと起きろ!!
世話やかせるんじゃねぇ!!」
そう言うとオルオは不機嫌そうに地下牢を出て行く。
「全く…これだからガキは…。」と、ブツブツ文句をたれながら遠ざかって行く足音。
なかなか目を覚まさずにいる自分を、文字通り“叩き起こしてくれた”のだろうとエレンはなんとなく状況を理解し始めた。
きっと、夢の中で名前を呼び続けていたのはサラではなくオルオだったのだろう。
そして、ズキズキとした頭の痛みも、オルオに殴られた痛みなのだろうとエレンは思う。
団長であるサラと関係を持つという、まるで“夢”のような一時…。
それが全て幻であったなんてと、エレンは冷たい床に座り込み、大きく肩を落とした。
現実は額にキスをされただけ。
それなのに、夢の中で触れたサラの感触がまだ身体には残っている。
もう一度触れたいと…そう思ってしまう。
ふと、ズキズキと痛むエレンの脳裏に、サラの言葉が蘇った。
“今何をすべきか考えろ。”
エレンは大きく深呼吸をし、立ち上がる。
今、何をすべきか…。
その答えはもうとっくに出ている。
「…俺は、自分のこの“巨人”の力を支配し、ウォール・マリアを奪還する。」
エレンはそうつぶやくと、足元に転がる毛布をベッドに放り投げた。
ふと、手に触れた毛布がわずかに濡れている事に気付く。
まさかと思い、エレンは慌てて下着を確かめた。
そこには、ねっとりとした白濁色の精液が大量に吐き出されていた。