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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第6章 出会い~仲間~






壁外調査が明日に迫っていた。

準備を終え、サラが兵舎に戻ろうとした時、時計は既に0時を回っていた。
消灯時間はとっくに過ぎている。
明日は日の出とともに出発だ。

サラは薄暗い廊下を速足で、自分の部屋へと急いだ。



部屋のドアノブに手をかけた時だった。
隣の部屋のドアが開いた。 

「おい。」

そう声をかけてきたのは、フラゴンだった。



「フラゴン分隊長、起こしてしまって申し訳ありません。」

廊下を歩く自分の足音に目を覚ましてしまったのだろう。
そう思いサラはフラゴンに頭を下げる。

そんなサラに、フラゴンは軽く舌打ちをした。

「違う。お前を待ってたんだ。」

意味が分からず首をかしげるサラに、フラゴンは苛立つ気持ちを抑えながらこう言った。

「話がある。俺の部屋へ来い。廊下で話せる話じゃない。」

サラの表情が強張る。
それを見たフラゴンは、さすがに口調がきつくなった。

「何かしようって訳じゃない!早く部屋に入れ!」

そう言うとフラゴンはドアを大きく開け、サラに部屋へ入るよう促した。



フラゴンとは、サラが分隊長に就任された時から隣の部屋であったが、こんな事は今まで一度も無かった。
そもそも、何かにつけてサラをライバル視するフラゴンとは、あまり関わりを持たずにいた。

それが一体どういう事なのだろう…サラはフラゴンの部屋へ入るとドアの近くに佇んだ。



気まずい雰囲気を察してか、フラゴンはサラに背をむけ、こう切り出した。



「お前…隠している事があるだろ?」





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