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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第6章 出会い~仲間~


「ただし…壁外には俺1人で行く。」



驚く2人にリヴァイは淡々とした口調で話し始めた。



「俺達はまだ本物の巨人を見た事がない…壁外も初めてだ。
行って帰って来るだけで精一杯かもしれない。

俺1人なら何とかなる。
お前達は適当な理由をつけて残れ。」



「つまり…俺達には無理だって事か?」

ファーランが尋ねる。



「そうだ。俺の勘だ。

出来ないならこの話はなしだ。
別の機会を狙う。」



そう言うとリヴァイは、戸惑う2人を残し倉庫を後にした。



2人を危険にさらしたくはない。

リヴァイはため息をつき、空を見上げる。



このまま部屋に戻る気にはなれず、リヴァイは兵舎の屋上へと向かった。


 
秋の夜風は思いのほか冷たく、空は分厚い雲で覆われ、まるで地下街の天井のようだった。
リヴァイは建物の縁へ腰を下ろす。



正直、こんなにも時間がかかるとは思っていなかった。

あの時、奴を殺し、書類を奪う事が出来ていれば…。



冷たい風と後悔が、リヴァイの頬をかすめる。
自分のふがいなさに嫌気がした。
それをかき消すように、リヴァイは大きく息を吸い込む。
乾いた空気に虚しさが増した。





「リヴァイ。」



名前を呼ばれ、振り返るとそこにはファーランとイザベルの姿があった。



「リヴァイ…話し合おう。
どう考えても、お前一人が壁外へ行くのは危険だ。」

「そうだぜ兄貴!!外へ行く時は3人一緒に…だろ!?」



リヴァイはまた空を見上げる。

「同じだ…月も星も無いと、夜の暗さは地下も地上も変わりない…。」



「違うよ!!全然違うよ!!
だって…天井が無いのがわかるもん!!」

イザベルが言う。

「そうだな、空が抜けてるんだ。
同じ暗さでも地下とは違う。」

ファーランはそう言うと空を指差した。



分厚い雲の隙間から月が覗いていた。
月の明かりは、リヴァイの顔を優しく照らす。





「リヴァイ…俺達を信じてくれ。」



振り返ると、ファーランとイザベルの微笑む姿が見えた。





「分かった…信じよう。」

リヴァイの顔に笑みが浮かんだ。




“仲間を信じる”





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