【進撃の巨人】 never ending dream R18
第23章 咽び泣く~決意~●
格技場の外では、壁外で命を落とした者達の“弔いの儀式”が始まっていた。
小さな窓からは、赤く燃え盛る弔いの炎が見え、その炎は煌々と父の顔を照らしている。
少し驚いたような父の顔。
いつものような仮面を被ったような無表情の父は…もうどこにもいなかった。
「サラ…学校へ行かずにどうするつもりだ?」
父は厳しい口調で私を問いただす。
しかし、そんな父に負けじと、私も強い口調を返した。
「訓練兵団に入る。」
その言葉に、私を見つめる父の表情が険しさを増した。
「何を言っているんだ。
お前が思っているほど、兵士は甘くない。
毎年、立体機動装置の訓練では死人が出る。
なぜだか分かるか?
訓練中に死んでしまうような兵士が巨人と戦う事は不可能だからだ。
単なる思い付きで、そのような事を口にするな。」
そう言いながら父は、私の頬をそっと撫でた。