• テキストサイズ

【進撃の巨人】 never ending dream R18

第23章 咽び泣く~決意~●


「父は俺の質問にはまともに答える事はなく、そのまま授業を終了した。



しかし…家に帰った後で父は、俺の質問に答えたんだ。



“王政の配布する歴史書には、数多くの謎と矛盾が存在する。”と。



そもそも、文献などが残っていなくとも、壁に入って来た世代が、その子供へと歴史を語り継ぐ事が出来るはず。

むしろ完全に口をつぐんでしまい、次世代に外の世界の情報を残さない事のほうが、本来は不可能に近い。



そして、父はこう考えた…。」





その後に続く話は…子供ながらにも突拍子がないと感じた。





しかし、先ほどまで頬を流れていた私の涙はいつの間にか止まっていた。





初めて耳にする祖父の話。



そして、そんな祖父が幼い父に話したという、ある“仮説”。





“今から94年前、この壁に逃げ込んだ当時の人類は、王によって統治しやすいように、記憶を改ざんされた。”





そんな馬鹿げた話があるだろうかと私は思った。



しかし、気が付けば私は父の話に強く引き込まれていた。




/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp