【進撃の巨人】 never ending dream R18
第22章 咽び泣く~違和感~
大好きだったはずのクレア。
私のお姫様…。
それなのに…どうしてだろうか。
あの時の私は…
絶対に、クレアを許せないと思ってしまった。
「もう…会えなくなっちゃうかもしれないの。
…サラちゃん、大好きだよ。」
瞳に涙を浮かべ、声を詰まらせながら、クレアは毛布からわずかにのぞく私の頬へと触れる。
大好きだったはずのクレアの手。
そんなクレアの手を払いのけ、私は決して口にしてはいけない言葉を…彼女へと浴びせてしまった。
「クレアなんか大嫌い!!
クレアなんか死んじゃえ!!」
次の瞬間、私の頬に強烈な痛みが走った。
「サラ!!何て事言うの!?」
「やめて、メラニー!!
いいの、サラちゃんは悪くないの!!」
怒りで顔を真っ赤に上気させ、私の頬を力いっぱい叩いたメラニーを、クレアは必死になだめていた…。