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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第22章 咽び泣く~違和感~


なぜ、父とクレアが私に女らしい服装をさせたがっていたのか…。



それは父の意向により、秋からウォール・シーナ内にある全寮制の女学校へ入学する事を決められてしまっていたからだった。



いわゆる…貴族の娘達が通う“花嫁学校”。



調査兵団分隊長の娘に過ぎない私が、どうして貴族の娘達と同じ学校へ通う事が出来るのだろうか…。



貴族達が開く夜会へと、寄付金目当てで熱心に通っていた父の事だ。



きっと、親しくなった貴族の口利きがあったのだろう。





そんな所へは行きたくないと反発する私へ、父はいつもの仮面を被ったような顔でこう言った。



“ならば、ここを出ていきなさい。”と。





本当は私にだって分かっていた。



団長室にこもり、ただ本を読むだけの生活。

こんな生活をいつまでも続けていてはいけないと。





なぜなら…私が生きているのは、夢や希望に溢れた本の中の世界ではなく、現実という残酷な世界なのだから。





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