【進撃の巨人】 never ending dream R18
第21章 咽び泣く~戸惑い~●
ランプの炎が揺れる中、サラの温かい手がリヴァイの頬を優しく包み込んだ。
ほのかに香る石鹸と汗の香り。
リヴァイは寝返りをうつと、頬を包むサラの手を握り締め、そっと瞳を閉じた。
「なぁ、サラ…。」
「何だ?」
「あの詩を詠ってくれよ。」
「あの詩?」
「あぁ、前に詠ってくれたあの詩だ。」
「“セイヤシ”か?」
「あぁ、確かそんなような名前だった。」
サラはふふっと微笑むと、まるで子守歌を歌うかのような優しい声で、呪文のような不思議な詩を詠い始めた。
ショウゼン ゲッコウ ヲ ミル
ウタゴウラク ハ コレ チジョウ ノ シモ カト
コウベ ヲ アゲテ ハ サンゲツ ヲ ノゾミ
コウベ ヲ タレテ ハ コキョウ ヲ オモウ