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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第21章 咽び泣く~戸惑い~●


クレアの事は大好きだった。



他の兵士達の興味が人懐っこい弟へと集中する中、クレアだけは変わらず、私の事を気にかけてくれていた。



弟が学校へと通うようになり、手がかからなくなったからなのか、クレアの意識は私へと集中し、私が同室で暮らすようになった事もあり、クレアは今までに無いほど私に手をかけてくれるようになった。

しかし、10歳の私にとっては、正直それが少しうっとうしくもあったのだ。





私は、早くキースに会いたいと、兵舎と兵団本部をつなぐ渡り廊下を駆け足で走る。



途中、数名の兵士とすれ違うが、誰も私と目を合わせる者はいなかった。



私も特に自分から挨拶をする事がなかったのだから、当然の事だろう。



大勢の人間が生活をするこの調査兵団本部の中で、私が言葉を交わすのは、キース、弟、クレア、メラニー…そして、父だけだった。





団長室のある廊下へとさしかかった、その時だった。



兵服を身にまとった、背の高い金髪の男とすれ違いざまに目が合った。



歳は17、8といった所だろう。



その男は振り返りながら私を見ていたようだったが、私は特に気にする事なく、足早に団長室へと向かった。




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