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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第19章 咽び泣く~居場所~●


「ちょっと!!
あなた達、また騒いでるの!?」



団長室に入るなり、鋭い声でそう一喝したのはナナバだった。



「特にハンジ!!
あなたの声は普段でも大きいんだから!!

サラに手紙を届けに来た新兵の子が、中からまたあなたの怒鳴り声がするって、涙目になって私のところへ来たんだよ!!」



ナナバはハンジを圧倒する勢いで一気にまくしたてる。

またうるさいのが1人増えたなと、リヴァイはソファーにもたれながら顔をしかめた。





「ナナバ!!
君だって巨人の捕獲には協力的だったじゃないか!!

サラがディルク伯爵と…」



「そう、サラ。
そのディルク伯爵から手紙が届いてるよ。」



ハンジの言葉を遮るように、ナナバはサラへと一通の手紙を手渡す。

「…ディルク伯爵から?」

一瞬にしてサラの顔が青ざめたのを、リヴァイは見逃さなかった。





あの日の夜、ディルクとともに姿を消したサラの後をリヴァイは追いかけていた。

口汚く罵るディルクへと、サラが暴行を加えた事はリヴァイも知っている。

謝罪に来いとでも言うつもりなのか。

それとも汚した絨毯の弁償か。

リヴァイはソファーにもたれていた身体を起こし、手紙の封を開けるサラの姿を見つめた。




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